シーズン12 第2回

【GOGO!県相】シーズン12「第2回」

放送内容

神奈川県立相模原高等学校の同窓会がお送りするラジオ番組「Go!Go! 県相」。シーズン12第2回の放送では、新学校の枠を超えて自らの音楽の道を志し、現在は地元・相模原の芸術文化を裏から支えるプロフェッショナルとして活躍されている35期生の先輩をスタジオにお迎えしました 。
今回のゲストは、今年度で40歳の節目を迎えられる清水平さんです 。現在は相模大野駅前にあるグリーンホール(相模原市文化会館)の管理・運営を担う「相模原市民文化財団」に勤務しながら、放課後には母校の部活動インストラクター(指導員)として現役の生徒たちを熱心に指導されているという、文字通り音楽まみれの人生を歩まれている清水さん 。そんな清水さんに、厳しくも濃密だった水奏学部での日々や、今も校舎に響き渡る名曲の誕生エピソードについてたっぷりと伺いました 。
この記事では、番組内で盛り上がったエピソードをピックアップしてお届けします。
珍しい音大受験へ!土日も夜7時までトランペットを吹き鳴らした水奏学部時代
高校時代の清水さんは、周囲の同級生たちが一般的な大学進学に向けて猛勉強を重ねる中、入学当初から「音楽の専門大学(音大)へ進みたい」という明確な目標を抱いていました 。理系科目の数値の計算が非常に苦手だったという微笑ましい理由もありつつ、文系クラスを選択した清水さんは、小学校の鼓笛隊から一貫して愛用している相棒の「トランペット」を手に、伝統の水奏学部(吹奏楽部)のドアを叩きます 。
当時の水奏学部の練習は、現代の活動制限ルールがある教育現場とは異なり、まさに底なしのハードさでした 。平日の放課後はもちろんのこと、土曜日や日曜日などの休日であっても、朝の9時には全員が音楽室に集合し、夜の6時や7時を過ぎて周囲が真っ暗になるまで、息を継ぐ間もなく全員が一丸となって合奏や個人練習に明け暮れていました 。
学業との両立は睡眠不足との闘いでもあり、授業中は時折静かに目をつぶって体力を温存(!?)してしまう過酷な日々でしたが、そんな清水さんのもとへ、文化祭(相翼祭)の直前に別の部活動からまさかのスカウトが舞い込みます 。それが「文芸部」でした 。「人数が足りないから、名前だけでもいいから貸してくれ!」と懇願された清水さんは兼部を快諾 。文化祭の展示用として「模造紙に1枚の刺繍(あるいは詩)をバシッと書き下ろしてくれ」と頼まれ、水奏学部の練習の合間を縫って心のこもった言葉を書き上げたという、昭和・平成の県相ならではの大らかな兼部エピソードも明かしてくれました 。
後輩の安西先生が作曲!部員たちのお箱となったオリジナル曲『ケンソウル』の絆
音大を卒業した後も音楽との繋がりは途切れることなく、大学在学中の若い頃から現在に至るまで、清水さんは「部活動インストラクター」として県相の水奏学部の指導に長年関わり続けています 。気がつけば、清水さんが指導を始めてから現在までのほぼすべての代の後輩たちが清水さんの教え子であり、現在の現役生たちにとっても精神的支柱のような偉大な存在となっています 。
清水さんが指導を始めた初期の時代、高校3年生の現役部員として清水さんの前に立っていたのが、現在の県相水奏学部の顧問を務められている38期生の安西先生でした 。つまり、清水さんと安西先生は、同じ学び舎の部活の先輩・後輩であり、現在は共に後輩を育てる「指導者コンビ」という非常に不思議で熱い縁で結ばれています 。
そんな安西先生が、愛する県相の生徒たちのために、そして野球部や学校全体の応援の火を燃え上がらせるために自ら筆を執って作曲したのが、今や水奏学部にとって最大のお箱(看板曲)となったオリジナル応援曲『ケンソウル(県ソウル)』です 。単に綺麗なメロディを奏でるだけでなく、自分の感情やパッションを楽器に乗せて100%表現し、聴いている人々に嬉しい・楽しい・悲しいといった心の変化をダイレクトに届けることこそが音楽の最大の魅力であると語る清水さん 。スタジオでは、後輩たちが魂を込めて吹き鳴らす『ケンソウル』のキレキレな生音源がオンエアされ、世代を超えて受け継がれる県相ブラスの圧倒的な一体感と情熱が電波を通じて届けられました 。
【同窓会コーナー】「南、寝るな!」サイン・コサインの闇と、相原先生への愛の謝罪
番組後半の同窓会コーナーは、28期生の寺田ひろみさんと33期生の南篤史さんが担当し、5月22日に母校の会議室で開催予定の「同窓会定期総会」に関するご案内や、お預かりしている入会金・寄付金がどのように現役生のバックアップ(補助金や会報発行)に役立てられているかという組織の仕組みをお話ししました 。
そんな真面目な解説から一転、話題は「なぜ私たちは高校時代、あんなに勉強をしなかったのか(!?)」というリアルな反省会へと突入 。特に理系科目の壁は凄まじく、南さんは高校1年生のとき、数学の授業で登場した「サイン・コサイン・タジェント($ sin, cos, tan $)」の数式が破壊的に理解できず、「これ、大人になって一体何の役に立つんだろう……」と天井を見上げては、睡魔に負けて激しく爆睡を繰り返していました 。
そんな南さんを前方から鋭い視線で見つけ、「南、寝るな!頑張れ!」と大きな声で何度もチョークを置きながら叱ってくれたのが、当時数学の教鞭を執られていた相原先生でした 。相原先生はただ厳しいだけでなく非常に温かい教育者で、どれだけ数学の点数が悪く、全く公式が頭に入らない南さんに対しても、放課後の居残り補習などで「ここがこうなるんだぞ」と、分かるまで何度も何度も非常に丁寧に教えてくださったそうです 。
南さんは「当時、相原先生があれだけ親身になってトコトン付き合って教えてくれたのに、結局最後まで数学が分かるようになりませんでした!先生、本当にごめんなさい!」と、ラジオのマイクを通じて20年越しの爆笑の愛の謝罪を敢行 。「もしこの放送を相原先生が聴いていらっしゃったら、ぜひ今度はゲストとしてスタジオへお越しいただき、当時の寝ていた僕の様子を暴露してほしいです」と熱烈なオファーを送り、スタジオを大きな笑いで包みました 。
番組の最後には、令和4年春の叙勲において、平成20年から4年間にわたり県相の第14代校長を務められた塩や和夫先生が、長年の教育公務への多大なる功績を讃えられ、見事「瑞宝双光章」を受章されたという大変誇らしいニュースも紹介され、新年の幕開けにふさわしいおめでたいムードで放送を締めくくりました 。
【同窓会事務局からのお願い】
住所や氏名、連絡先が変更になった方は、役員一同が各地を飛び回って編集を重ね、年に一度全国の卒業生のご自宅へお届けしている大切な同窓会新聞(会報)を確実にお手元へ発送するため、同窓会ホームページの「住所変更フォーム」よりお早めにお知らせください 。ホームページ上では会報の貴重なバックナンバーや、このラジオの過去の放送もいつでも手軽に楽しむことができます 。
また、クラス会や学年単位での同期会、部活動のOB・OG会を開催される幹事の皆さまには、同窓会から案内状の通信費などの開催支援として「1人当たり200円の補助金」を支給しています 。清水さんのように、何年経っても顔を合わせれば一瞬で10代の距離感に戻ってワイワイ盛り上がれる一生モノの仲間たちと集まる際には、ぜひこの制度をホームページからチェックして、お気軽に事務局までご連絡・ご相談ください 。