シーズン10 第9回

【GOGO!県相】シーズン10「第9回」

放送内容

神奈川県立相模原高等学校の同窓会がお送りするラジオ番組「Go!Go! 県相」 。シーズン10第9回の放送では、秋の叙勲において瑞宝双光章を受章された同窓生の嬉しいニュースと共に、未曾有のコロナ禍の中で第1志望合格を目指して机に向かう現役生や中学生たちへの温かいエールを交えながら、開校間もない熱気を知る3期生の卒業生をスタジオにお迎えしました 。
今回のゲストは、昭和40年代の母校で白球を追いかけ、卒業後は長年にわたり相模原市内の小学校教諭や校長として子どもたちの育成に尽力されてきた木下英雄さんです 。一人の「県相OB」として、授業中におこなっていたピッチャーならではの秘密のトレーニングや、地域の教育行政を支えてきた歩みをたっぷりと語っていただきました 。
1学年先輩が作ったベスト4の背中と、机の下でボールを握りしめた授業時間
高校時代の木下さんは、とにかく「野球をやるために県相を選んだ」と言い切るほど、野球部の活動に全ての情熱を注ぎ込んでいました 。当時は創設間もない若い学校でありながら、栄えある1期生の先輩たちが秋の県大会で「ベスト4」に進出するという快挙を達成 。その強さに憧れ、地元中学の卒業を控えた時期に先輩キャプテンから直接声をかけられたこともあり、迷わず入学を決意しました 。
守備位置はピッチャーを務めていた木下さんは、東海大相模に練習試合で勝利し、夏の大会では初戦で桐蔭学園を破るなど、強豪私立を相手に素晴らしいマウンドを経験しました 。しかし、その裏での授業中の姿は少しユニークなものでした 。投手にとって命とも言える「手のマメ」を強くし、指先を革に馴染ませるため、木下さんは常に制服のポケットや机の中に野球ボールを忍ばせていました 。授業中、先生の目を盗んで机の下でボールを強く握り、リストの強化やスナップの練習に没頭 。「鉛筆を握っている時間よりも、ボールを触っている時間の方が長かったかもしれない」と、遅くまで赤土のグラウンドで泥まみれになっていた懐かしい日々をぶっちゃけてくれました 。
大学卒業後は、大好きな野球に関わりたいという想いから教職の道へ進み、小学校の教諭となりました 。子どもたちと野球を通じて全力で遊び、感動を共有することを大切にしながら、教育委員会では「若あゆ野外体験教室」の創設プロジェクトに深く関与 。その後も津久井4町との合併や政令指定都市化という激動の教育変革の最前線に立ち続け、中央小学校や青葉小学校の校長として定年を迎えられました 。「若い先生方が個性を生かしてハツラツと授業をしていた当時の県相の自由な校風が、私の教育観の確かな基礎になっています」と、70歳を迎えた現在の深い母校愛を語ってくださいました 。
ブラジルからの帰国が変えた日常と、制限を乗り越える現役生たちの自主性
番組後半の同窓会コーナーでは、33期生の南篤史さんが初めて単独でマイクに向かい、激動の1年間となった2020年の年末を振り返る1人語りを披露しました 。
未知のウイルスによる混乱の中で「当たり前の日常の有り難さ」を痛感したという南さん 。そんな重苦しい影が差す中でも、新しい変化や人との繋がりの形が見つかりました 。かつて県相サッカー部で共に汗を流し、長年ブラジルへと渡っていた同級生が日本へ帰国 。普段であれば都内と相模原でなかなか会う機会を作れない距離でしたが、メッセージのやり取りの枠を超え、オンラインのZoomを使って2時間じっくりと語り合う有意義な時間を過ごしました 。「コロナをきっかけにオンライン会議を学び、遠く離れた仲間と昔話や仕事の深い対話ができるようになったことは大きな収穫だった」と、多様な繋がりを再確認した実話を明かしてくれました 。
最後にナビゲーターのナツきさんから、中学生向けの学校説明会の最新情報が報告されました 。感染対策のため、12月12日の開催は午前・午後それぞれ150組300名までという厳しい人数制限と事前予約が設けられる形となりましたが、自主性を重んじる県相の伝統の味わい深い校舎や部活動の熱気を肌で感じる大切な機会です 。木下さんのリクエスト曲である岩崎宏美さんの『思秋期』の美しい旋律と共に、「失敗してもそれが次の進歩を生む。何事にも高い目標を掲げて果敢に挑んでほしい」という一期生や先輩たちのエールを響かせて新年度への架け橋となる放送を締めくくりました 。
【同窓会事務局からのお願い】
住所や氏名、連絡先が変更になった方は、役員一同が真心を込めて編集した「同窓会新聞」を確実にお手元へお届けするため、同窓会ホームページ内の「住所変更フォーム」よりお早めにお知らせください 。卒業直後は実家に届くため意識しにくいですが、ご家族の転居等で宛先不明になるケースが多くなっています 。
また、同窓会新聞に同封されている振込用紙からは、現役生たちの部活動支援やホームページの運営、本番組の維持に関わる「活動維持費(1,000円以上)」の納入を受け付けています 。1万6000人を超える卒業生の皆さまの温かいお気持ちが、後輩たちの未来を支える大きな力となりますので、ぜひご理解とご協力をよろしくお願いいたします 。